鯉は厳しい格差に生きる魚

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鯉は、日本人に最も馴染みのある魚かもしれません。男の子の成長を願って端午の節句でこいのぼりが掲げられるのをはじめ、仕事で成功を収めて庭付きの豪邸を建てるまでになると、庭には池を作って、そこで飼って眺めたがるなど、日本人の生活の中に深く入り込んでいるということができるでしょう。また、出世の話をするときに「コイの滝登り」といった言葉が使われ、祝いの席では「こいこく」や「こいの洗い」といった料理が祝膳に並ぶなど、日本文化と切っても切れない関係にあるともいえます。それに、釣り堀でファミリーフィッシングの人気があったり、名所となっている神社や寺の境内にある池や有名な公園の中に憩いの場として設けてある池にはたくさん飼われていて、訪れる人の気持ちを和ませているなど、日本人のだれもが生活の中で深く関わっているということもできます。小千谷や佐久といえば有名な産地としてだれもが知るなど、日本人がこの魚に親しみを持って接しているのを否定する人もいないでしょう。
鑑賞用のものについては、多くのマニアがいて、その美しい姿に魅せられてお金に糸目をつけないほどの熱心さも見せる人もいます。とくに錦鯉に関しては、マニアの間で1尾数百万円という値段がつけられて取り引きされることもあります。そして、その容姿の美しさを競い合う品評会なども各地で開催されて、マニアを盛り上げています。ベテランの芸能人がこの魚のマニアとして有名なのを知っている人も多いでしょう。ところが一方で、今では日本中の川で何の珍しさもない魚になってもいるという現実もあります。街の中でも、何気なく目をやる川に必ず泳いでいて、それを見ても通りかかるだれも関心を示さないという現状があるのです。1尾数百万円で取り引きされるものから身近な川で雑魚扱いされるものまで、これほど厳しい格差を見せている魚もいないでしょう。
しかし、日本では、経済成長期に工場廃水や家庭からの汚水で汚された川が最近になってどんどんきれいになっているということが言われていますが、それに大きく貢献しているのがこの魚なのです。鯉は人間が汚した川の中でたくましい生命力を発揮して生き延び、その川の浄化に努めてきたのです。川の上流部はまだきれいなままで、きれいな鯉が棲んでいるために、それをそのまま川魚料理で出していたりします。しかし下流部では、鯉は汚された川の浄化にせっせと励んでいながらザコ扱いされているのです。もっと、彼らの働きにも目を向けてもいいかもしれません。
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